Vivaldi RV467(ファゴット協奏曲 ホ短調)は確かに恐ろしい曲です。あの第1楽章と第3楽章の超高速パッセージと跳躍の連続は、ファゴット奏者にとって悪夢のような技巧を要求しますね。
## サクソフォン(特にソプラノ)の超絶技巧曲
ソプラノサックスの演奏を踏まえて:
### 現代曲・最難関
**1. ラッヘンマン:Dal niente (Interieur III) (1970)**
- ファゴットのRV467が古典技巧の極限なら、これは現代奏法の極限
- 特殊奏法のオンパレード:マルチフォニック、エアサウンド、キーノイズ
- 楽譜の解読と実現が極めて困難
**2. ファーニホウ:Time and Motion Study II (1973-76)**
- フルートの「カサンドラ」に匹敵する新複雑主義の金字塔
- ソプラノサックスとテープのための作品
- 演奏時間45分という持久戦でもある
**3. デニソフ:ソナタ (1970)**
- 技巧的完成度と音楽性の両立が極めて困難
- アルトサックス作品だが、ソプラノでの技巧的難しさを考えると...
### ソプラノサックス特有の難曲
**4. ラヴェル:ボレロ(ソプラノサックスソロ部分)**
- 「たった1フレーズ」なのに、音程・音色・持久力すべてが試される
- ソプラノの音程維持の難しさが最も露呈する瞬間
**5. イベール:コンチェルティーノ・ダ・カメラ(第2楽章のカデンツァ)**
- アルト作品だが、ソプラノで吹くと難易度が跳ね上がる
- 高音域での超絶技巧
### 古典的超絶技巧
**6. デザンクロ:プレリュード、カデンツとフィナーレ**
- アルトサックスの技巧曲として有名
- ソプラノの音域と音程コントロールの難しさが加わる
**7. グラズノフ:協奏曲**
- ロマン派的技巧の集大成
- カデンツァは指の限界への挑戦
## RV467との比較
ヴィヴァルディのRV467のような「古典様式の中での物理的限界」という意味では、サックスは楽器が新しいため、そこまで極端な古典曲がありません。
しかし:
- **ラッヘンマン、ファーニホウ** → 現代奏法の限界(RV467の「別次元」の難しさ)
- **デニソフ** → 技巧と音楽性の融合(RV467の音楽的難しさに通じる)
- **グラズノフ** → ロマン派技巧の限界(RV467に最も近い難しさのベクトル)
**ソプラノサックス特有の困難さ**
RV467でファゴットの音程維持や高音域の困難さを経験されたなら、ソプラノサックスの:
- 音程の不安定さ(特に高音域)
- 音色の制御の難しさ
- スタッカートの明瞭さ
これらも別種の「手も足も出ない」感覚かもしれません。